染色風景
イベント出店
ワークショップ
中札内運針会
暮らしに彩りを
私たちと刺し子
刺し子とは、日本各地において元々ある修繕の技法です。昔貴重だった木綿を何度も補強、直しながら貧しいながらもおしゃれを楽しんだ日本人の知恵でもあります。
私たちはそんな刺し子の文化や日本的なデザインに惹かれ、今の私たち世代でも馴染むような、かわいく使えるモノづくり、刺し子本来の温かさを伝える活動を行っております。
また、完成品だけではなく、刺し子をする「時間」をとても大切にしています。縫い物未経験でも大丈夫。針と糸と少しの布で簡単にできることも刺し子の魅力です。
自然豊かな北海道十勝地方南部に位置する中札内村。
小さな村にさなのんの自宅兼作業場があります。
2017年に刺し子が好きなOL時代の同期である、さなとのんの2人で活動しておりました。
お陰様で現在さなのんは5名となり、その他にも中札内のお母さんたち数名お手伝いいただいております。なんとただいま0歳児育児中!!
2017年~ さしこのさなのん発足
手染め糸を販売開始
道の駅なかさつない様に委託販開始。
2019年~ 中札内村、芽室町、帯広市にて刺し子ワークショップ(運針会)を開催。そのほかイベント出店など積極的に参加し
2019年~ 刺し子糸定期便(通称さなのん定期便)会員数約200名
~私の想い(代表阿部)~
時間のないママたちにとって「自分の時間」をとることは至難の業。
私自身、3人の子供を持つ母です。子どもが生まれて社会との繋がりもなくなり、家にいる時間が増えました。初めての子供との生活は幸せでもありましたが、余裕もなく、慢性的な寝不足、イライラして子供に八つ当たりしてしまい反省する日々。そのうちに2人目が生まれ、ピンピンに張り詰めた糸がプツンと切れてしまったのです。一時期は実家に帰り、ベッドから起きられず、何も食べられないこともありました。そんな時に出会ったのが「刺し子」でした。当時刺繍をしていた私に声をかけてくれた義母。「刺し子楽しいよ」と言って本を数冊を見せてくれました。よく見ると義理の実家には義祖母や義母が作った刺し子作品がたくさんあったのです。はじめは義母が晒に「麻の葉」を書いてふきんの作り方を教えてくれました。そこから一気に魅力に取りつかれました。
チクチク運針をするだけの単純な作業だからこそ無心になれる。そしてなんだかスッキリして気持ちがいい。刺し子をしてる時だけ「何も考えない時間」が生まれました。時間を忘れてひたすらに刺し続けました。
刺し子作品をInstagramに載せ、刺し子好きの方との交流も生まれ、徐々に今まで通りの生活ができるようになっていきました。(刺し子は命の恩人・・・)
そこから本格的に刺し子の運針を学びたいと思い、
sashi.coの淳さんから運針を学びました。
そして市販の糸では出せない色味を追求したいと思い、手染めで糸を染めることを始めました。色について勉強したいと思い、色彩検定3級を保持。
忙しい毎日を送るみなさんがふと一息つける時間に「自分を大切に」してほしい。
刺し子は針と糸と布さえあればどこでもサッと出来ます。特別な技術も難しい事もありません。中断してもわからなくなることはありません。針を持ったことがない方もすぐ楽しめてしまいます。ただし中毒性があるのでハマりすぎ注意です。(笑)
刺し子が好きな人が1人でも多く増えて、一緒に末長く楽しんでくれたらとってもうれしいです。